この仕事をしていると、良くも悪くもお客様からお言葉を頂きます。
「先生のお陰で良くなったよ」みたいに嬉しい一言も沢山頂く事もあれば
逆に辛い一言を頂く事もあります(汗)
中でも一番辛い一言が
「まだ痛いんですけど…」です(私の場合)
この言葉は施術が終了した時に言われる言葉なのですが、ぶっちゃけかなり心が折れます(泣)
(この一言を言われるのが怖くてこの仕事をするのが嫌になった事もありました)
では現在はどうかと言いますと
全く気にならなくなりました(笑)
(私もびっくりしています)
何故全く気にならなくなったのかと言うと、「沢山の経験を積んだから」となるのですが
具体的な理由が二つあります。
[理由その①]
自分の能力を知ったから
[理由その②]
何故その痛みが残っているのか原因が分かるようになったから
この二つです(笑)
ここにたどり着くまで何年も掛かりました(大汗)
この仕事を始めた頃って、「凄い能力を持った」と勘違いしていて
「どんな痛みでも改善できる」と錯覚していました(汗)
特に20年位前は、まだ世の中に整体院も少なく
お客様も『保険が効かない治療院=価格が高い』
と言う認識から
『価格が高い=直ぐに治してもらえる』
と思っていた人も多かったように思います。
その気持ちも分かるので、精いっぱい出来る限りの事をしていたものです。
残念な事に、幾ら全力を尽くた所で痛みが治まらなければやっぱり
「まだ痛い」と言われてしまいます(泣)
その都度自分の能力を思い知り、モチベーションがガタ落ちしたものです。
そんな事を何度も繰り返していくうちにある事に気が付いてきました。
『そもそもこの人の痛みって、たった一回(数回)で治るようなものなのか?』と
こうやって考えれば考えるほど
『一回(数回)で治せなくたっていいんじゃないのか?』と思えるようになりました(笑)
それからは「自分の能力に見合ったペースで改善していけばいいんだ」こう思えるようになったのです。
それ以降も、何故直ぐに痛みが治まらないか原因を検証していました。
こうした検証のお陰で痛みには何パターンかあって、すぐに痛みが治まらない方の特徴も分かってきました。
「なぜ痛みが治まらないのか?」この原因が分かってくると
お客様に「まだ痛い」と言われても何とも思わなくなりました(笑)
そして、その原因をちゃんと説明できるとお客様は納得してくださいます。
施術終了時に「まだ痛い」と仰る方も、その原因が分かれば認識が変わるもので
以前ならこのような方の継続率は0%に等しい状態でしたが
今はこうした方の継続率もかなり高くなりました。
(むしろ100%に近いかと思います)
こうして書いてみて思うのは、苦手な事が得意になる事もあるんですね(笑)
面白いもですね。
お客様の声を謙虚に受け止め、試行錯誤を重ねた結果だと思います。
その延長線に
苦手が得意になる瞬間があるのだと思います。
やはり、諦めたらそこで終了ですね(微笑)