今日のお題は時折このブログで取り上げているテーマです。
私が初めて整体を学んだのが「操整体」というものです。
この操整体は「操体法」という理論(と手技)で成り立っております。
「操体法」は、受ける人が心地よいと感じる刺激(快の刺激)を与え、緊張状態を解きほぐしていきます。
逆に言い換えると、不快な刺激を与えてしまうと体は緊張してしまい、施術効果は期待できません。
操整体を学んでから20年以上経ちますが、現在もこの理論を軸に施術(と運動指導)をしています。
実はこの「快の刺激」というのは、「操体法」だけでなく、他の整体技術にも当てはまります。
どんな施術方法でも、上手い先生が行うと効果抜群で、下手な先生が行うと効果が半減します(大汗)
一時期「この差は一体何なのか?」と考えていた事があります。
何年も考えているうちに一つの答えにたどり着きました。
その答えとは...
上手い先生は常に「快の刺激」を与えていて
下手な先生は「不快な刺激」を与えているのです。
(施術以外も含めて)
ここに気が付いてからは
操体法以外の施術を行う時も、受ける人が「心地良い」と感じるように意識するようになりました。
その結果、施術効果が飛躍的に伸びました(笑)
こうやって書くと
「なんだ、お客さんが気持ちいいと思う刺激なら俺だってそうしてるよ」と
同業者から声があがりそうなので、先に誤解を解いておきます(笑)
ここで言う「心地良い」とは、受ける人の「脳が心地良い」と感じる刺激です。
決して「お客様の好みに合わせる」という意味ではございません。
例)強いマッサージが好みな人に、その強さでマッサージをする事とは異なります。
恐らくこの業界の先生方は、色々な施術方法を学んできたと思います。
学んだ施術を行ってみてもなかなか上手く行かないのにはこうした差が有ったのです。
何年も考えた甲斐が有りました(笑)
有り難い事に私は、素晴らしい先生方から教えを乞う機会に恵まれました。
思い返すと全ての先生が、常にヒント(答え?)を教えてくれていました。
数ある学びの中でどこにフォーカスするかは自分次第です。
残念ながら目先の技術にフォーカスしているうちは、ここに気づく事は出来ません。
何故なら
「技術にフォーカスしている」=「自分の能力にフォーカスしている」状態だからです。
(これではお客様にフォーカス出来ないって事です)
こうした気づきがあるのは、いつだって何年か経ってからです。
改めて私に学びと気づきを与えて下さった先生方に感謝をしたいと思います。