皆さんは、ぎっくり腰になった事ってありますか？
私は『あります』(大汗)
あれは今から１０年ほど前の話しです．．．
定期的に大阪に行ってセミナーを受けていた頃、セミナーの翌日仲間とテニスをしていた時にその瞬間はやってきました。
正に『魔女の一撃』でした。
(ぎっくり腰の事を“魔女の一撃”と言います)
その瞬間から立つ事も歩く事もままならくなり、仲間に抱えられベンチで休みました。
少し安静にしていたら何とか肩を借りながも歩けるようになったので、早々にテニスを切り上げて仲間の職場に戻り施術を受けました。
そこで何とか動けるようにしてもらいましたが、その日のうちにこっちに帰って来なくてはならなかったので、決死の覚悟で新幹線に乗り込みました。
新大阪から新横浜迄２時間少々座っていただけで体が固まってしまい、その後横浜線に乗り換えが大変でした。
橋本駅で降りて、タクシーを拾いあきま操整体まで向かい、『一度店でメンテナンスをしよう』と思いましたが、初代の店舗は外階段で4階まで上がらないと行けなかったので．．．
チャレンジしてみましたが、とても無理そうだったので自宅に帰りました(涙)
何をするにも強烈な痛みが襲うので、刺激しないようにそーっと動き、お風呂に入って就寝しました。
就寝中も不意な動きをすると激痛が走るので、寝返りする事も出来ず一晩を明かしました。
そんな状態で朝を迎えたものですから、当然体は固まっております。
幸い朝早く目が覚めたので、布団の中でモゾモゾとセルフケアをして、少しでも動ける状態を作りました。
何とか起き上がれそうな感じになったので、痛みを起さないように慎重に起き上がりました。
それからすぐに骨盤ベルトを締めてみたら、かなり楽に感じました(笑)
(この時骨盤ベルトの効果を実感しました…感動)
骨盤ベルトをしたら少し歩けそうだったので、自宅の回りを３０分程歩きました。
途中何度も「ガクっと」腰が抜けるような感じがして危なっかしかったのですが、その都度立ち止まって落ち着かせてゆっくり歩きました。
ある程度歩くと体が温まってきて「ガクっと」なる回数が減り、歩くスピードも上がってきました(笑)
「これなら出勤できそうだ」と思えたので、店に行く事に．．．
問題は外階段です。
手すりにつかまりながら、一段一段ゆっくり登って行きます。
昨日チャレンジした時はほんの数段で挫折しましたが、何とか上りきりました(笑)
店内に入って仕事の準備をして、セルフケアをしました。
まだまだ出来る事は限られていましたが、それでも前日よりは動けるようになっていたので色々試しました。
この時に一番感動したのは、バランスボールでした。
あれだけ痛みが強かったのに、バランスボールに座ってみると痛みを感じません。
とは言ってもちょっと動くと痛みが来るので、座ってやさしく弾むくらいしかできませんでした(汗)
それでも痛みを感じず、逆に脱力感が得られる事が気持ちよくって、お客さんが居ない時間はずーっとバランスボールに乗っていました。
仕事は気が張っているせいか、そこまで強い痛みを感じずに何とか行えました。
この日は偶然運動指導のお客様が多かったので、体に負担を掛けずに過ごせました。
恐らく施術ばかりの日だったら一日持たなかったと思います(汗)
手が空いた時間は全てセルフケアに充てて、自宅に帰ってからも寝るまでの時間殆どセルフケアをしました。
その甲斐もあってその晩は良く眠れ、翌朝には起き上がるのが楽になりました。
店の外階段もゆっくり上れば痛みを感じなくなりました。
この日もお客さんのいない時間はまめにセルフケアを行いました。
この時に、自動操整体(一人で行う整体)の膝の左右倒し(仰向けで両膝を左右に倒す体操)を恐る恐る行ったら、初めて気持ちよく感たので、タップリ行いました。
それと、足首回し(仰向けで足首を回す体操)をしていたら、足首がゴリゴリ鳴りだして、固まっていたものが緩んできたような感じがしました。
なんだか急に体が楽になったので起き上がってみると、スッと起き上がることが出来ました(感動)
バランスボールのバウンドをしても痛みが無かったので、どんどん勢いを強くしてバウンドしました。
さっきよりほぐれてくるのが分かったので、次のお客さんが来るまでずーっと弾んでいました(笑)
この調子で仕事の合間にセルフケア、自宅に帰ってからもセルフケア、翌朝もセルフケアをし続け、ぎっくり腰が発症してから４日後にはほぼ完治しました(微笑)
１０年以上たった現在も、こうして鮮明に記憶しています。
それだけ強烈な出来事でした(大汗)
でも、そのお陰でぎっくり腰になられた人の思いを知ることが出来ました。
本を読んで学んだりセミナーで学んだりしても、実体験にはかないません。
良い経験(成功体験)も悪い経験(失敗体験)も、経験した人間の話には説得力が生まれます。
『無駄な経験何て何一つないんだな～』と、つくづく思います(微笑)