042-770-6340

こんにちは。

 

あきま操整体の秋間です。

 

今日のお題は疲労をマスクするです。

 

題名だけでは何のこっちゃ???ですよね(笑)

 

でも、意味はかなり深いですのでぜひ読み進めてみてください。

 

先ず、疲労をマスクするとはどんな意味なのかをご説明します。

 

「疲労」はそのまんまです。

 

誰もが疲れを感じますよね。

 

それが「疲労」です。

 

では「マスク」は何なのかと言いますと

 

簡単言えば「隠す」という意味です。

 

ですから「疲労をマスクする」=「疲労を隠す」となります。

 

「疲労を隠す」の「隠す」がポイントで、自分の意識で隠している訳ではありません。

 

意識的に疲労を隠すを一つ例に挙げてみます↓↓↓

 

プロ野球の選手が疲労困憊状態で、監督に「疲れてないか?」と聞かれ、「疲れてなんかいないです」と答えるとします。

 

これは試合に出たいがために、意識的に疲労を隠している状態です。

 

意識的に疲労を隠している状態は、自分が疲労している事を自覚しているからまだいいのですが

 

一番問題なのは自分が疲労している事を責任感や充実感、達成感で感じなくさせてしまうケースです。

 

これこそが「疲労をマスクする」です。

 

数年前にテレビでとある実験を見ました。

 

その実験は

 

「Aグループ3名」と「Bグループ3名」に分かれ、栗拾いの対決をします。

 

栗を拾った個数で勝ち負けを決める企画です。

 

Aグループには、「対決で勝ったチームにはご褒美にビールがもらえる」と伝えられました。

 

Bグループにはその伝達はされませんでした。

 

そして栗拾い対決の開始です。

 

制限時間中必死で栗を拾うAチームに対してマイペースで栗を拾うBチーム。

 

制限時間も残りあと僅かになっても頑張るAチーム、それに対して疲れもピークに達してペースダウンしていくBチーム。

 

(事前にご褒美があることを知っているか知らないかで作業中のモチベーションや作業効率がこうも分かれます)

 

結果は...

 

Aチームの勝利!!!

(当たり前ですね...笑)

 

そしてめでたくAチームはご褒美のビールにありつけましたとさ。

 

めでたしめでたし...

 

もちろんこれでこの話は終わりではありません。

 

ここからが本題です。

 

企画終了後に両チームにアンケート(質問)を取りました。

 

その内容は「疲れていませんか?」というシンプルなもの

 

Bチームの答えは3人とも「疲れた~」や「体くたくた~」のような「疲労困憊」が答えでした。

 

片やAチームの3人は...

 

「ビールが貰えて疲れが吹っ飛びました」との答えでした。

 

これでこの企画が終了です。

 

さて、この企画何が一番伝えたかったか分かりますか?

 

もったいぶらずにお答えします。

 

何のご褒美ももらえなかったBチームは「疲労を実感した」のに対して

 

Aチームはご褒美が貰えて「疲労が分からなくなった」とう事です。

 

先にも書きましたが「責任感や達成感は疲労を感じにくくさせてしまう一面がある」という事を実験した企画だった訳です。

 

実はこの企画には、もう一つの視点があります。

 

AチームとBチームの疲労を個々の主観で判定するだけでなく

 

血中の疲労度を測定すると

 

BチームよりもAチームの方が疲労度が高いデーターになりました。

 

(それだけAチームは一生懸命栗を拾ったという訳です)

 

「これって当たり前でしょ?」って思いますよね?

 

私もこの企画を見た時テレビに「そりゃそうだろ!」って突っ込みました(笑)

 

でもよく考えてみたらかなり怖い事を実験していたことに気が付きました。

 

この企画が単なるレクリエーション的な内容だから微笑ましく見ていましたが

 

現実社会に置き換えてみたら

 

会社から(上司から)大きな仕事を与えられ、そのご褒美が昇給だと言われ

 

必死に頑張り続け...

 

疲労困憊になっていることにも気づかずに頑張り続け...

 

その結果、目標を達成したまでは良いが

 

それと引き換えに病気になってしまった(恐)

 

回復が見込める病気ならまだいいが、最悪は過労死してしまった...

 

こんな事もあり得る訳です。

 

現に日本は先進国の中で過労死が多い国です。

 

その事を裏付けるかのように「KAROUSHI」と言う言葉は世界中で知られる言葉になっています。

 

日本人は真面目で勤勉で、責任感も高く素晴らしい面が沢山ありますが

 

ある意味行きつくところまで行く民族なのかも知れません。

 

よく、馬に目の前にニンジンをぶら下げて走らすという話がありますが

 

馬は目の前のニンジン欲しさに一生懸命走りはするけど

 

命を落とすまでは走り続けません。

 

動物は命が最優先なので、自分の命を脅かす事へのボーダーラインがハッキリしています。

 

それなのに人間はそのボーダーラインを見誤るわけですからね...

 

本当に恐ろしいと思います。

 

何を隠そう私も余り休まない生活をしています。

 

仕事への責任感や充実感、達成感を糧に頑張っている面もあります。

 

そんなこともあり

 

「もしかしたら自分自身が疲労をマスクしていないか」と気を付けるようにしています。

 

「お客様を健康に導く仕事をしている本人が過労死した」なんて笑い話にも美談にもなりませんからね(微笑)

 

自分の体を守るのは自分自身です。

 

最後にもう一度だけ書いておきます。

 

疲労をマスクしていないですか?