こんにちは。
あきま操整体の秋間です。
今日のお題は「最短距離の落とし穴」です。
何をするにも、遠回りはしたくないもので、出来たら最短距離で結果が欲しいというものです。
特に私がしている仕事なら、「腰の痛み」や「膝の痛み」が一回の施術で改善できたらどんなに良い事か…
お客様も最短距離での改善を求めている方もいらっしゃいます。
以前の私は、そうした気持ちを汲んで最善を尽くしていました。
今はどうかと言いますと
「最善を尽くそう」と言う想いは同じですが
「最短距離で治すという気持ち」は捨てました。
なぜそうなったかたと言いますと
症状が重い人ほど、「そこまで悪くした経緯がある」事に気づいたからです。
冷静に考えれば分かる事ですが
長年かけて悪くしたものを、ほんの一回で治す事なんて出来ません。
仮にできたとしても、再発率は高いはずです。
再発することを前提とした治療は私が目指しているものではありません。
だから最短距離で治そうとする事を止めました。
ある程度この仕事をしていると、症状の度合いから察して治癒までに掛かる時間が想定できるようになります。
こうした経験が積み重なってきたのも「最短距離」から脱却できた要因だと思います。
今考えて見ると、施術家になりたての頃は「最短距離で治そうという想い」が強かったように思います。
時折、想像以上の成果が挙がる事があるので、その度に錯覚したり、天狗になったりしました。
なまじかこんな事が起こるから天狗になるのです(笑)
(こうした経験をしているうちは、最短距離の思想が高いものです)
何度も何度も天狗の鼻折られて、やっと分かるのです。
『最短距離は本質ではない』という事を。
失敗も成功も経験した回数分だけ成長するものなので
こうした経験も貴重だと思います。
こうしてある程度の年数を掛け、ようやく「最短距離で治す」という呪縛から逃れられました。
そのお陰で「正しい道のりを歩む覚悟」を持つことが出来ました。
「正しい道のり」とは、症状が改善するまでに必要な道のりの事です。
実は「正しい道のりを歩む」為には努力と覚悟が必要です。
この努力と覚悟が持てないから「最短距離」を目指したくなるのかも知れません。
こうした考えもお客様にもちゃんとお伝えする事
これも仕事の一つです。
いつまでも最短距離にとらわれていると、本質にたどり着くことはできません。
これもまた真理(笑)