この仕事をしている施術家が悩む問題の一つに『再現率』と言うのが有ります。
再現率とは、同じ施術を繰り返して同じ成果が上がる確率の事を言います。
(もちろん、お客様のお体の状況にもよりますよ…)
例えば、お客様の体が前回と今回が同じような状況なのに施術の成果が異なる場合、「再現率が低い」となります。
他にも、とある施術方法(手技)を学んだとします。
その手技をお客さんに行った時に、教えてくれた先生のような成果が上がらなかった時も「再現率が低い」となります。
仮に趣味で施術をするだけなら再現率に拘る必要はないと思いますが、仕事として行うなら拘る必要があります。
(お客さんの立場になったら、成果にムラがあったら嫌ですよね)
だからプロの施術家は「再現率」に拘るのです。
(もちろん私も拘っています…笑)
それこそ昔は手技を学んでも先生のようには出来ず、再現率は低いものでした(大汗)
その手技を何度も何度も練習し、精度を高め、再現率を高める努力をしたものです。
(もちろん今もこの努力は続けています)
確かに再現率を高めるには練習を繰り返す事が有効です。
しかしこれはあくまで『型』についの事です。
残念ながら的確な『型』が出来ても再現率が低い事も有ります。
その原因で考えられるのは、どれだけ「理解をしているか」だと思います。
理解とは、「手技の理解」と「人の体の理解」です。
今一つ分かり難いと思いますので簡単に説明しますと...
「この手技はどんな理論があってその刺激は人体にどんな影響を与えるのか?」
ここを理解しているかどうかが再現率に大きく影響します。
確かに学んだ手技を上手に行えるようになる為の練習はとても重要ですが、上手に『型』が出来るるようになっても理解が足りていなければ必ず頭打ちします。
その頭打ちを打破するには、「ちゃんと理解する事」ここに尽きます。
ちゃんと理解する事が出来ると、もう一つ大きなメリットがあります。
それは、お客様に伝えられるようになる事です。
お客様の立場になって見たら分かりますが、「なぜこの施術をしているのか?」「なぜ体が変化するのか?」を分かりやすく伝えて貰えた方が信頼できると思います。
だからこそ私は『再現率』に拘っているのです(微笑)