先日、定期的に通われている女性(40代)が来たときに「今日、足首ぐねっちゃった(捻挫した)」と言っていました。
この方はちょいちょい足首を捻挫する、いわゆる「捻挫ぐせ」がある人です。
(生活動作で起こるレベルなので殆どが軽傷ですが)
本人曰く「何もない所でぐねった」との事。
こうした情報ってとても重要です。
仮に何か他の情報があったらそれが原因とも考えられますが、「何もない所で~」と言う限り、原因と思わしきものはございません。
何も原因が無いとなると、「じゃあ偶然捻ったって事」となりがちですが、それで片付けて良いものか?
もっと他に原因を探る余地が有ります。
このような場合、盲点になりやすい原因があります、なんだと思いますか?
それは...「体の問題」です。
多くのお客様は、「捻挫なんて偶然やらかすものでしょ」と思っています。
もちろん、偶然起こる事もあります。
しかし、状況(情報)を整理していくと「様々な条件が重なるから起こっている」事が殆どです。
(特にスポーツシーンとかはね)
今回のような何の原因も見当たらない時は、「さすがに偶然?」と思いたくもなりますが、お体の状態を良く診てみると、いつもと異なった状態だった事が分かります。
結果、様々な筋肉が緊張しており、足首を不安定にさせているのが分かりました。
その証拠に足首の不安定感を体感してもらうと、普段と異なる事に気づいて貰えました(笑)
こうして「偶然」で片付けてしまいそうな出来事を「必然」とする事が出来、問題の改善を進める事が出来ました。
日々の生活の中で体を痛めたりすると、特段原因が見つからない場合は「偶然」で片付けられてしまいがちです。
確かに「偶然痛めただけ」で片付けても、その痛みは何れ改善するかも知れません。
しかし、痛みが治まった後もその時の原因は息をひそめじわじわ体を蝕んで行くのです。
それが数年経って悪化したり、他の部位に痛みを起こす(二次傷害)に繋がって行きます。
(恐ろしいですね)
そうした痛みさえも「偶然」で片付けて行ったらどうなるか...
最後は年を重ねて「障害(不自由になる事)」に至るのです。
(少々大袈裟に書いていますが、高齢のお客様でそのような方を見かけます)
受傷直後の傷害(怪我を負った状態)を正しく改善すれば
将来の障害を防ぐことに繋がって行くのだと思います(微笑)