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こんにちは。

 

相模原(橋本)で整体院をしております

 

あきま操整体の秋間です。

 

今日のお題は膝関節の術後のメンテナンスとはです。

 

整形外科で手術と言えば

 

腰なら「ヘルニア」や「脊柱管狭窄症」の手術が思い当たり、

 

膝なら「半月板の手術」や「人工関節」の手術が思い当たります。

 

先日飛び込みでお越しになられたお客様(70代・男性)も

 

膝の手術後(半月板のみ)の経過が思わしくなく、

 

さらに「最近は反対側の膝にも痛みが出てきて困っている」とのことでした。

 

肝心の膝の状況は

 

どちらの膝も筋肉などの組織が固まっていて動きが取れない状態でした。

 

これでは正確な関節動作はできません。

 

本人曰く

 

「医者に筋トレを勧められたのでジムに行って筋トレはしている」とのこと

 

私が「その筋トレで効果はありましたか?」と伺うと

 

「ん~~~...」と微妙な反応

(想像通りですが)

 

今の現状(情報)をまとめますと

 

「術後の経過はいい」(担当医師の所見)

「リハビリに筋トレを勧められた」(担当医師から)

「実際筋トレを始めたが思った効果は感じない」(本人の感覚)

「正常側の膝まで痛みが出始めた」(本人の感覚)

「関節の可動制限がある」(私の所見)

「筋肉などの組織が緊張している」(私の所見)

 

でした。

 

情報がまとまってくるとやるべきことが決まってきます。

 

先ずは問題の膝関節周辺の緊張を緩和するために、

 

原因と思わしき「背骨の動きをスムーズにすること」から始めます。

 

背骨に二種類の刺激を、およそ10分与えたところで

 

膝関節の可動域を確認

 

すると

 

施術前よりも格段と可動域が回復してきました。

 

「行うべき部位に然るべき刺激を与えれば正しい反応が返ってくる」

 

まさにその通りでした。

 

とかく膝が痛ければ膝を診てしまいますし肩が痛ければ肩を診てしまうものです。

 

それでは本当の原因の改善には辿り尽きません。

 

お客様がどこに痛みを訴えようとも

 

必要な情報を集めて

 

行うべき部位が特定されたら

 

後は必要な事だけをすればいいのです。

 

こうして一回の施術でかなりの改善が見られました。

 

余りに可動域が広がり、歩行時の痛みも軽減したので本人も驚いていました(笑)

 

本来ならここで終了するのですが

 

かなりの改善率だったので

 

第二段階の「歪みの補正」も少々行いました。

(先ほどの内容は一段階目の「関節可動域の拡大」でした)

 

今まで自分の膝関節が歪んでいることなど思いもよらなく

 

私が指導した動作がうまくできませんでした。

 

骨格模型を用いて膝関節が歪んでいることのデメリットとリスクを説明すると、痛く納得されておりました。

 

長年この仕事をしてきて色々なケースに出会ってきたお陰で

 

こうした症状には3段階ある事に気が付きました。

 

1段階目は関節可動域が制限を受けている段階

2段階目は関節可動域は正常だが関節が歪んでいる段階

3段階目は関節可動域も正常、歪みも無いが筋力が足りない段階

 

です。

 

ほぼすべての方がこの段階のどこかに当てはまります。

 

先ほどの膝関節痛の男性は

 

正に1段階目に居ました。

 

一回の施術で可動域がかなり回復できたので2段階目にも入ったと言う訳です。

 

ここで気づいてほしいのは3段階目についてです。

 

3段階目で行うべき内容は筋力補強(筋トレ)です。

 

3段階目というからには1、2段階をクリアしてから行わないと意味がありません(というかデメリットが起こります)

 

という訳でそのお客様がジムで筋トレしていた状況というのは

 

「1、2段階目の事をクリアしていないに3段階目の事をやっていた」

 

ということになります。

 

その事を伝えるとこれも腑に落ちていたようです。

 

結局ジムでの運動内容も全て見直しして終了しました。

 

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正しい方向で努力を重ねるなら必ず成果は出ます。

 

高齢者を沢山見てきたからこそ自信を持って言えます。

 

高齢者にとって一番大切なものは残された時間です。

 

症状が改善しない治療や運動に時間を掛けていては勿体なさすぎます。

 

適切なメンテナンスと運動指導をしてもらえる場所が増えていくことを切に願います。